統計学の資格

ビジネス統計スペシャリスト【エクセル分析ベーシック】の難易度・合格率・勉強時間は?

ビジネス統計スペシャリスト【エクセル分析ベーシック】の難易度・合格率・勉強時間は?

マリー

リケジョという言葉がなかった時代からの理系女子。数字を使ったビジネス畑を歩んできました。統計学を楽しく学ぶ方法や統計スキルを活かしたキャリア情報を発信します。

一般のビジネスシーンでは、統計の知識を使って分析する際に身近に使われているツールはExcel(エクセル)です。このExcelを使った実践的なデータ分析機能と分析結果を利用する力を能力を評価する試験として、「ビジネス統計スペシャリスト」があります。

「ビジネス統計スペシャリスト」には、基礎レベルの「エクセル分析ベーシック」と上級レベルの「エクセル分析スペシャリスト」の2種類があります。

この記事では、基礎レベルの「エクセル分析ベーシックについて詳しく知りたい」という方を対象に、以下のことをご説明いたします。

本記事の内容

  • 「エクセル分析ベーシック」はどんな資格?
  • 「エクセル分析ベーシック」の出題範囲は?
  • 「エクセル分析ベーシック」の難易度・合格水準は?
  • 「エクセル分析ベーシック」の勉強方法・勉強時間は?
  • 「エクセル分析ベーシック」取得後の次なる展開は?

ビジネス統計スペシャリスト「エクセル分析ベーシック」の取得を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

当記事は、2020年8月時点の情報を参考にしています。

 

「エクセル分析ベーシック」はどんな試験?

ビジネス統計スペシャリストは、コンピュータを使った資格試験の実施・運営を行っている(株)オデッセイコミュニケーションズが運営している「データ分析の実践力」を評価する資格です。

試験の科目には、「エクセル分析ベーシック」と「エクセル分析スペシャリスト」の2種類があります。

試験の科目 説明
エクセル分析ベーシック
(基礎レベル)
基礎的なデータ分析力を評価する
・平均値や標準偏差など、ビジネスデータの基本的な情報を把握
・Excelのグラフ機能や関数を使用してデータの傾向や相関などを発見・分析

エクセル分析スペシャリスト
(上級レベル)
実践的なデータ分析力を評価する
・確率分布や標本分布、仮説検定・推定、相関分析・回帰分析などの統計分析理論
・Excelの分析ツールを活用してビジネスデータを分析する
ビジネス統計スペシャリストのウェブサイトより

 

エクセル分析ベーシックの概要については、以下のとおりに整理できます。

ビジネス統計スペシャリスト《エクセル分析ベーシック》について】*
試験の概要 「データの平均値や標準偏差などの基本的な情報を把握したり、Excelのグラフ機能や関数を使用してデータの傾向や相関などを発見・分析する基礎的な分析スキルを証明する資格」
試験の内容 ビジネスデータ把握力
ビジネス課題発見力
ビジネス仮設検証力
出題形式 択一問題、穴埋め問題
問題数 40問前後
試験時間 60分
合格水準 1000点満点で700点以上
受験資格 特になし
受験形態 CBT試験(コンピュータを使った試験)
受験会場 全国のオデッセイのCBT会場から選ぶ
受験時期 年間を通して実施
受験料 6,600円(一般)、4,400円(割引)
*:ビジネス統計スペシャリストのウェブサイトより作成

 

ビジネスパーソンの多くは日常のビジネスシーンでExcelを使っていますから、日々の業務に直結するスキルの資格と言えますね。

問題の種類としては、「知識を問う問題」と「エクセル操作をともなう問題」があります。

後述するように、出題範囲とともに、サンプル問題を利用して「問題の特徴」をよく理解しておく準備が大切になります。

 

「エクセル分析ベーシック」にはどんな問題が出るのか?

「エクセル分析ベーシック」にはどんな問題が出るのか?

具体的な出題範囲

エクセル分析ベーシックの出題範囲としては、以下の項目があります。

エクセル分析ベーシックの出題範囲】*
  項目 具体的な内容
1 ビジネスデータ把握力 平均・中央値・最頻値・レンジ・標準偏差
2 ビジネス課題発見力 外れ値の検出・度数分布表・標準化・移動平均・季節調整
3 ビジネス仮説検証力 集計・散布図・相関分析・回帰分析・最適値
*:ビジネス統計スペシャリストのウェブサイトより作成

 

具体的な内容は、統計検定3級の範囲と重なる部分も多いですね。エクセル統計ベーシックは、統計検定3級での理論的な内容を、ビジネスシーンで使う実践力が問われるテストと言えそうです。

 

Excelの基本操作に不安がある方は、(株)オデッセイコミュニケーションが運営している「moug(モーグ)」というコミュニケーションサイトでExcelの基礎が説明されていますので、ぜひ参考にしましょう。

モーグ学習室:Excel基礎

 

「エクセル分析ベーシック」のサンプル問題について

エクセル分析ベーシックの過去問題は公表されていませんが、ウェブサイトにサンプル問題が公表されています。

 

「エクセル分析ベーシック」の難易度と合格率は?

「エクセル分析ベーシック」の難易度と合格率は?

エクセル分析ベーシックの難易度

「エクセル分析ベーシック」では、統計の「基本的情報」の把握や、データ分析の「基礎スキル」が問われます。

「べーシック」という名称の通りに、「基本」「基礎」的な出題分野であるので、決して高度な統計スキルが問われるものではない、と考えられるでしょう。

ただし、実際の試験においては60分で40問前後をを解答することになりますから、「Excelの基本操作をきちんと理解していること」や「時間を意識して問題を解く練習」が求められます。

 

エクセル分析ベーシックの合格水準と合格率

「エクセル分析ベーシック」の合格水準は、ビジネス統計スペシャリストのウェブサイトによると、1000点満点で700点となっています。

合格率については、公表されていません。

合格率を一定レベルに決められている競争試験ではなくて、出題の7割を正答すれば合格するテストです。きちんと準備をして受験するようにしたいですね。

 

「エクセル分析ベーシック」の勉強方法・勉強時間は?

公式テキストによる独学の場合

試験を運営しているオデッセイコミュニケーションによる「エクセル分析ベーシック」の学習教材として、以下のものがあります。

問題集としては、以下があります。

動画学習コンテンツとしては、以下があります。

これらを用いて勉強するのが、もっともスタンダードな試験対策方法です。

自分で進めていける学習環境があるのであれば、これらを使って勉強していくのがおすすめです。

 

想定される勉強時間の例(参考)

想定される勉強時間については、個人の数学リテラシーによって違ってきますが、たとえば公式テキスト(本編で全178ページ)を平均1時間5ページで進めるとすれば、約36時間になります。

これに、模擬テストでの練習&理解の時間を加えて、合計で約50時間というのがひとつの目安例になり得るでしょう。

「大学の授業で統計学を勉強した人」や、「すでにエクセルによるデータ分析を業務で使っている人」の場合には、この時間より短くなります。

反対に、「統計学の素養がない人」や「エクセルの基礎スキルがない人」は、この時間より長くなると考えて、学習計画をたてていきましょう。

 

テスト勉強と合わせての参考書

テスト勉強のウォーミングアップ本、あるいは実務を前提とした「統計学xExcel」に関する本を、あわせて読み進めたいという方もいるかもしれませんね。

そんな方に向けて、以下の2冊をご紹介します。


統計学に関するいろいろ読み物・参考書を、アマゾンのKindle Unlimitedで読むことができます。勉強期間中は、Kindle Unlimitedへの加入を検討するとよいですよ。

 

 

 

「エクセル分析ベーシック」のスクールについて

自分で勉強するより講座で勉強したいという方には、ビジネス統計スペシャリスト「エクセル統計ベーシック」に対応した講座もあります。

スクールでの勉強は、独学に比べて費用はかかりますが、以下のようなメリットが考えられます。

スクールで学ぶメリット

教材を目で読み、説明を耳で聞くことにより、独学よりも勉強を進めやすい。

コースに沿って勉強を進めていけるので、学習計画をたてやすい。

質問に対応してくれるコースでは、わからない点を解決できる。

コースにより「演習」や「まとめ」などがあるので、効率的な試験対策ができる。

自分ひとりでの勉強と比べて、モチベーションを維持しやすい。

 

以下に、エクセル統計ベーシックに対応しているコースをいくつかをご紹介しますので、参考にしてください。

新型コロナウィルスの影響により、コースの開催や運営に変更がある場合があります。最新の情報は、必ずコース運営者に確認するようお願いします。

 

スクール名 コース名 コース形態 料金例
Winスクール Excelビジネスデータ分析 個人レッスン 77,000円(税抜き)
他に入学金と教材費
資格の大原 Excelで学ぶ ビジネスデータ分析の基礎 Web通信講座 20,300円(税込み)

 

他の試験と比べると、あまり選択肢はありません。コースの内容をよく確認して決めるようにしてくださいね。

 

「エクセル統計ベーシック」取得後の展開は?

「エクセル統計ベーシック」取得後の展開は?

 

「エクセル統計ベーシック」を取得後に、さらに統計分野での勉強を深めていきたい場合には、いくつかの選択肢・シナリオが考えられます。

以下は、一般的に考えられる例に過ぎませんが、「統計スキル」をキャリアに活かしていきたい場合の参考にしてください。

「エクセル統計ベーシック」を取得後に想定されるシナリオ例
  1. 上位資格であるビジネス統計スペシャリスト「エクセル分析スペシャリスト」取得へと進み、より幅広い「統計知識」と「分析スキル」を身につけて、日常のビジネス業務に加えて、就職や転職でも活かしていく

  2. 統計調査士」取得へと進み、その後に「専門統計調査士」へ進む。公的統計を利用した各種の調査プロジェクトコンサルティングなど、仕事やキャリアに統計調査の専門知識を活かす。

  3. 統計検定2級」取得へと進み、その後に「統計検定準1級」「統計検定1級」の資格へ進む。統計検定1級の応用分野にあるような、人文・社会・医療・理工における高度な統計の専門職をめざす。あるいは、マーケティングや医療分野などで「統計スキルをもったスペシャリスト」や「データアナリスト」などの職種をめざす。

このように、「統計学」を自分の仕事・職種に活かしたい場合、「エクセル分析ベーシック」を出発点として、いろいろなキャリアの可能性が考えられます。

特に、エクセルという身近なビジネスツールを活かせるので、「統計検定3級」「統計検定2級」と組み合わせて、就職・転職でアピールしていくこともおすすめです。

 

統計検定3級、統計調査士については、以下の記事で詳しくご案内しています。

統計検定3級の難易度・合格率・勉強時間は?【おすすめ勉強法も紹介】
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統計調査士の難易度・合格率・勉強時間は?【おすすめ勉強法も紹介】
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データサイエンスのコースについては、下記の記事でも詳しくご紹介していますので、合わせて参考にしてくださいね。

【Reスキル講座】データサイエンスおすすめコース3選《転職サポートあり》
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まとめ:エクセル分析ベーシックは実務にも就転職にも使えるおすすめ資格

これからの時代、どのような道を歩もうとも、「統計学の基本」とそれを分析に使う「エクセルスキル」は抑えておきたい分野です。

ビジネス統計スペシャリスト「エクセル分析ベーシック」を取得することで、実践で使える統計スキルを活かしたキャリアの最初の一歩にしてみませんか?

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