統計学の無料で学習できるサイトや講座は、統計学の勉強をはじめるときに、「統計学はどんなものか?」を知る最初の扉を開いてくれます。
この記事では、「統計学の無料学習サイト・講座を知りたい」という学生~社会人を対象に、以下をご紹介いたします。
本記事の内容
- 統計学の無料学習サイト・講座を選ぶときのポイント
- 無料で学べる統計学おすすめ学習サイト
- 無料で学べる統計学のおすすめ講座
質が高いものを厳選しましたので、これから統計学の勉強をはじめようという方は、ぜひ参考にしてくださいね。
当記事は、2020年8月時点の情報を参考にしています。
【目次】 クリックで項目へ
統計学の無料学習サイト・講座を選ぶときのポイント
無料で学べるサイトではあっても、体系的に統計学を学習できるサイト・講座を選ぶの大切です。
ここではいくつかのポイントを整理しましたので、選ぶときの参考にしてください。
- 誰が作成したものであるかわかるサイト・講座を選ぶ ⇒ カリキュラムに信頼がおけるものが安心です。
- 対象はっきり説明しているものを選ぶ ⇒ レベルや試験対策など、学習範囲が明確なものを選びましょう。
- 無料講座は開講期間に留意する ⇒ 学習サイトと違って無料講座の多くは時期が決まっています。
- 自分自身で学習時間を確保する必要あり ⇒ 想定される学習時間を考えて計画をたてましょう。
次のコーナーでは、上記の視点で選んだおすすめのサイト&講座をご紹介いたします。
統計学の無料学習サイトおすすめ3選
ハンバーガーショップで学ぶ楽しい統計学
早稲田大学人間科学学術院の向後千春研究室により公開されている学習サイトです。
- Web上での独習教材です。自分のペースで進めていくことができます。
- 目次にしたがって学習を進めていくと、平均から分散分析までを学習できます。
- 実際の大学の授業で使われたものです。
- 全体の学習時間30時間として設計されています。
アイスクリーム屋さんで学ぶ楽しい統計学
上記と同じく、向後千春研究室による学習サイトで、こちらは相関から因子分析までを学習することができます。
こちらも、全体の学習時間が30時間として設計されています。
統計WEB「統計学の時間」
統計WEBは、市場調査や統計解析ソフトなどのサービスを提供している(株)社会情報サービスが運営しているサイトです。
ここの「統計学の時間」は、統計学の基礎から応用までをウェブサイトで学べるようになっています。
- 初級編・基礎編・中級編からなる充実した内容です。
- 基礎編は、「統計検定2級」の範囲をほぼすべてカバーしています。
- 基礎編の全32章には、すべて練習問題が用意されています。
- PCスクリーンで学習していくので、統計検定のCBT形式試験の独学準備に向いています。
統計学の無料講座おすすめ4選
統計学Ⅰ(gacco)
日本初のMOOC(Massive Open Online Course)であるgaccoでは、統計学やデータサイエンス関係のコースが無料で提供されています。大学教授等の講師陣による本格的な授業を受けることができます。
gaccoの統計学Ⅰでは、「データ分析の基礎」を学ぶことができます。
- 5週間にわたって下記の項目を学びます。
- 統計学への誘い
- 統計グラフと質的データの要約
- 量的データの要約
- 相関と時系列
- 公的統計の活用とまとめ
- 複数の大学教授や教官による講座です。
- 毎週確認テスト(10問程度)と最終週に最終テスト(30問程度)があります。
- 得点率60%以上で修了要件を満たし、修了証が出ます。
gaccoの講座は、いつでも受講できるのではなく、年に何回かの開講期間があって受講登録(申し込み)できる期間が決まっています。
募集が開始される講座は、gaccoのトップページで紹介されるほか、会員向けのメールマガジンで紹介されるので、事前に無料の会員登録をしておくとよいでしょう。
統計学Ⅰ:データ分析の基礎(このリンク先は募集終了済み講座ですが、講座内容の参考にしてください。)
統計学Ⅱ(gacco)
同じくgaccoによる統計学コースで、統計学Ⅱでは「推測統計の方法」を学びます。
- 5週間にわたって下記の項目を学びます。
- 推測統計と確率の考え方
- 統計的推定
- 統計的検定
- 回帰分析
- 適合度と分割表の解析
- 前提条件として、上記の「統計学Ⅰ」に対応する知識。
- 毎週確認テスト(10問程度)と最終週に最終テスト(30問程度)があります。
- 得点率60%以上で修了要件を満たし、修了証が出ます。
統計学Ⅲ(gacco)
統計学Ⅲは上記コースの上級編になり、「多変量データ解析手法」を学びます。
- 5週間にわたって下記の項目を学びます。
- 多変量データ解析法の概略と重回帰分析
- 主成分分析と因子分析
- 多変量解析の活用:商品・サービスの設計を例に
- クラスタリング法と多次元尺度構成法
- 課題解決のための多変量解析の利用
- 前提条件として、上記の「統計学Ⅰ」「統計学Ⅱ」に対応する知識(望ましい)。
- 毎週確認テスト(各5問)と最終週に最終テスト(20問)があります。
- 得点率60%以上で修了要件を満たし、修了証が出ます。
統計学Ⅲ「多変量データ解析法」(このリンク先は募集終了済み講座ですが、講座内容の参考にしてください。)
統計学入門2020(Fisdom)
Fisdomは、本格的な講義をオンラインで受講できるJMOOC公認プラットフォームで、大学レベルの理工基礎科目を学ぶことができます。
数学系の科目のひとつとして、「統計学入門」があります。
- 7つの単元があります。
- 統計学とは
- 標本分布の特性値
- 確率と確率分布
- 一様分布と正規分布
- 標本平均の分布、母平均・母標準偏差の推定
- 仮説検定
- 相関分析と回帰分析
- 前提条件として、高校レベルの数学の知識。
- 各単元の課題として選択式の問題(3~10問程度)があります。
- 修了要件は各単元60%以上およびアンケートの提出で、修了証が出ます。
こちらは、gaccoの講座とは違って、受講登録期間・開講期間ともに、ほぼ1年間が設定されているので、受講開始したいときに学ぶことができます。
まとめ
無料の学習サイトや講座でも、質も分量も充実したものが用意されています。
統計学の勉強を始めるときの「はじめの一歩」の学習ツールとして、ぜひ参考にしてください。