統計学の資格

統計学の勉強に役立つおすすめ資格3選【就職転職に活かせる初級編】

統計学の初級スキル取得におすすめ資格3選

マリー

リケジョという言葉がなかった時代からの理系女子。数字を使ったビジネス畑を歩んできました。統計学を楽しく学ぶ方法や統計スキルを活かしたキャリア情報を発信します。

統計学を学ぶ場合、ただ漫然と勉強していくのでは、なかなか自分のスキルレベルの確認ができません。

そんなとき、統計分野の資格の取得は、これまで学んだ自分の知識レベルの目安になると同時に、資格取得という形になることで、モチベーションや達成感にもつながります。

この記事では、「統計学を学んで就職・転職に活かしたい」という方を対象に、以下のことをご説明いたします。

本記事の内容

  • 統計学の勉強に資格取得がおすすめの理由
  • 統計学の初級レベルの資格3選
  • それぞれの資格の特徴と受験情報について

記事の最後には、おすすめの受験パターンやその後のキャリアパスの可能性などにも触れています。

統計学に興味を持っている方は、当記事を参考に、自分の状況や目的に合う資格を見つけて、統計学を学んでいくきっかけを作ってください。

当記事は、2020年8月時点の情報を参考にしています。

 

新型コロナウィルスの影響で、試験の実施に変更がある可能性があります。最新の情報は、各試験のウェブサイトにて確認するようお願いします。

 

統計学の基礎力養成には資格取得がおすすめの理由

統計学の基礎力養成には資格取得がおすすめの理由

 

統計学の基礎力は、用語や手法の丸暗記ではなく、それらの意味を段階的に理解していくことで達成できます。

このような「段階的な勉強」を進めていくには、資格試験を利用することがおすすめです。

その理由は、大きく分けて、以下の3つに整理できます。

統計学の基礎力養成に資格試験がおすすめの5つの理由
  • 段階的な知識の積み上げ確認を客観的にできる
  • 目標が明確となりモチベーションを維持しやすい
  • 資格取得を通じて次のステップにつながる

 

つまり、スキルの範囲が整理されている「資格試験」を道しるべ(マイルストーン)とすることで、迷わずに勉強を進めていくことができます。

さらに、資格取得によって自分の知識&スキルレベルが明確となり、次の段階へ自信をもって進んでいくことができます。

「統計スキル」のレベルは客観的に説明しづらいものです。そういうなかで、統計分野の資格取得は、自分自身にとって学習の成果確認になると同時に、対外的にも知識&スキルの客観的証明になりますね。

 

統計学の基礎レベルを証明する資格3選

統計学の基礎レベルを証明する資格3選

 

このコーナーでは、「統計スキルを学んで仕事&キャリアに活かしたい」人におすすめの、統計学分野の初級レベルの資格を3つご紹介いたします。

いずれも特に受験資格がないので、学生でも社会人でも」これから統計学をきちんと学びたい、学び直したい」という方におすすめのものです。

統計検定3級

統計検定は、日本統計学会が公式認定している「統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験」です。

そのなかでも、統計検定3級は、学生から社会人まで幅広い年代が受験している、統計学資格の登竜門ともいえる資格となっています。

 

統計検定3級の試験内容

「データ分析の手法を身に着け、身近な問題に生かす力」を問う
  (1) 統計リテラシー:基本的な用語や概念の理解を問う問題
  (2) 統計的推論:不確実な事象の理解、2つ以上の用語や概念の関連性を問う問題
  (3) 統計的思考:具体的な文脈に基づいて統計の活用を問う問題

 

レベル的には高校での数学Ⅰの「データの分析」相当の知識と、それらを身近な問題解決に活かす統計的問題解決力が目標となっています。

そのため、高校生から大学1年生・2年生にもおすすめできる試験内容です。学生時代に取得しておきたい資格のひとつでもあります。

従来からある紙ベースの試験(PBT試験)は、年に2回(6月と11月)に行われています。

さらに、コンピューターを使った試験(CBT試験)は、全国で約200の試験会場で年間を通して受験時期を選んで受験できます。

 

統計検定3級については、下記の記事で詳しく説明していますので、こちらも参考にしてくださいね。

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統計調査士

統計調査士は、上記の統計検定3級と同じく、日本統計学会が公式認定している「統計調査実務に関する基本的知識」を認証する試験です。

公的統計に関する基本的な知識と、公的統計を適切に利用する能力が評価されるので、この試験に合格することで、公的データを用いる調査機関での仕事に役立つという効果も期待されます。

実際に、統計調査士の受験者年齢層は、20代から40代の社会人層が中心となっています。

 

統計調査士の試験内容

「統計調査実務に関連する基本的知識」を問う
  (1) 統計の基礎(統計の役割・統計法規)
  (2) 統計調査の実際(統計と統計調査の基本的知識)
  (3) 公的統計の見方と利用

 

統計調査士の問題では、統計検定3級合格程度の基礎知識に加えて、社会人に求められる公的統計の理解とその活用力が問われるので、統計検定3級取得後のステップアップにもおすすめです。

試験の特徴としては、公的統計に関する各種の用語や定義をしっかり理解しておくことが必要になります。

履歴書に書くという点では、「統計調査士」という名前がよいですね。直接に公的統計に結びつく職種でなくても、統計学に関連する資格を持っているとアピールできる点で、おすすめの資格です。

 

統計調査士については、下記の記事で詳しく説明していますので、こちらも参考にしてくださいね。

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ビジネス統計スペシャリスト「エクセル分析ベーシック」

ビジネス統計スペシャリストは、「Excelを使用したデータ分析技能」と「分析結果を正確に理解し応用する能力」を評価する資格です。

コンピュータを使った資格試験の運営・実施をおこなっている株式会社オデッセイコミュニケーションが主催しています。

実際のビジネスシーンで求められるデータ分析スキルとして、確率分布・仮説検定・推定などの「統計の基本的知識」と、エクセルなどの分析ツールを使った「データ分析技能」にフォーカスした試験なので、実務に直結した統計スキルを身に着けたい・確認したい、という方におすすめです。

資格のレベルは、下記の二つの種類があります。

  • エクセル分析ベーシック(基礎レベル)
  • エクセル分析スペシャリスト(上級レベル)

今回、統計学の基礎力を証明する資格のひとつとしてご紹介したいのは、基礎レベルの「エクセル分析ベーシック」です。

 

ビジネス統計スペシャリスト《エクセル分析ベーシック》の試験内容

「データの平均値や標準偏差などの基本的な情報を把握したり、Excelのグラフ機能や関数を使用してデータの傾向や相関などを発見・分析する基礎的な分析スキル」を問う
  (1) ビジネスデータ把握力
  (2) ビジネス課題発見力
  (3) ビジネス仮設検証力

 

問題には、「知識を問う問題」と「Excelの操作をして操作結果をもとに解答する問題」があります。準備としては、サンプル問題や模擬テストを利用して、出題の形式に十分慣れておくことも大切になります。

ビジネスパーソンの多くが使っているエクセルを利用します。一般のビジネスパーソンに求められる「実践」に重点が置かれている試験ですね。

 

ビジネス統計スペシャリスト《エクセル分析ベーシック》については、下記の記事で詳しく説明していますので、こちらも参考にしてくださいね。

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統計初級の3つの資格の特徴を比較

統計初級の3つの資格の特徴を比較

 

これらの3つの資格の特徴を整理&比較してみると、下記のようになります。

3つの試験の特徴を比較した表

  統計検定3級 統計調査士 ビジネス統計スペシャリスト
《エクセル統計ベーシック》
試験概要 「データ分析の手法を身に着け、身近な問題に生かす力」 「統計調査実務に関連する基本的知識」 「統計の基本的な情報を把握」
「Excel利用での基礎的な分析スキル」
試験内容 ・基本的な用語や概念の理解
・不確実な事象の理解、2つ以上の用語や概念の関連性
・具体的な文脈に基づいて統計の活用
・統計の基礎(統計の役割・統計法規)
・統計調査の実際(統計と統計調査の基本的知識)
・公的統計の見方と利用
・ビジネスデータ把握力
・ビジネス課題発見力
・ビジネス仮設検証力
出題形式 4~5肢選択問題 択一問題、穴埋め問題
問題数  30問程度
 
40問前後
試験時間 60分
合格水準 100点満点で65点/70点以上 100点満点で70点以上 1000点満点で700点以上
受験資格 特になし
受験形態 PBT試験(紙ベース)
CBT試験(コンピュータ利用)
PBT試験(紙ベース)
CBT試験(コンピュータ利用)
CBT試験(コンピュータ利用)
受験時期 PBT試験:6月
CBT試験:年間を通して実施
PBT試験:11月
CBT試験:年間を通して実施
年間を通じて実施
受験料 6,000円(一般)
4,000円(学割)
7,000円(一般)
5,000円(学割)
6,600円(一般)
4,400円(割引)

 

上記からわかるとおり、「試験概要」「試験内容」に違いはあるものの、「統計の基本的知識が求められる」部分は共通しています。また、試験時間・合格水準・受験形態などはほぼ似ています。

 

おすすめの受験パターン

「統計の基本的知識を学びたい」「統計スキルを将来のキャリアに活かしたい」という場合、状況に応じて以下の二つの受験パターンがおすすめです。

 

想定のシチュエーション おすすめ受験パターン その後のおすすめ資格&キャリアパス
「統計の基本知識を学びたい」
「就職・転職にプラスアルファの資格を加えたい」
「統計スキルを使った調査やコンサルに興味がある」
(1) 統計検定3級を取得⇒(2) 統計調査士へと進む ・さらに進んだ資格:
「統計検定2級」
「専門統計調査士」
・統計スキルを使った分析・調査・コンサルティングなど
「統計の基本知識を確認したい」
「転職活動でのアピールしたい」
「将来的にデータサイエンティストを目指したい」
(1) 統計検定3級を取得⇒(2) ビジネス統計スペシャリスト《エクセルベーシック》へと進む ・さらに進んだ資格:
「ビジネス統計スペシャリスト《エクセル分析スペシャリスト》
「データサイエンス基礎」
「データサイエンス発展及びエキスパート」
・データサイエンティスト、データアナリストなどの高度な統計専門職など

 

いずれの場合も「統計検定3級」を最初に受験するのをおすすめしているのは、統計検定3級で問われる高校で学ぶ「データの分析」相当の知識と、統計リテラシー・統計的推論・統計的思考の基本的部分は、将来的に仕事やキャリアに統計学を活かしていく場合の「ベース(礎)」になるからです。

このベースの部分がしっかりしていれば、学びを発展させていくときに自信をもってスムースに進めるので、結果として効率的なスキルアップにつながります。

より多くの分野で統計スキルも持った人材が求められる時代になりました。統計資格を取得することで、さまざまな可能性へ向けた最初の一歩を踏み出しましょう。

 

まとめ

統計学の初級の資格は、「統計学を学んで仕事&キャリアに活かしたい」と考える方の最初の一歩におすすめです。

ここでご紹介した3つの資格は、違いはあれども、その後のキャリアの可能性を大きく切り拓く可能性を秘めた資格です。

ぜひ資格取得を上手に利用して、統計学の勉強を進めてみてくださいね。

 

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